今回のテーマは、「財務の安定化、信用力の向上に!キャッシュフローのメリットをご紹介」です。
■ キャッシュフローとは
キャッシュフローとは、経営に関わるお金(キャッシュ)の流れ(フロー)を指します。お金が入ってくることをキャッシュ・インといい、たとえば「売上の入金」「不動産などの資産売却による収入」「補助金の受給」などのほかに、借入による資金調達も含まれます。一方、お金が出ていくことをキャッシュ・アウトといい、「仕入代金の支払い」「不動産などの資産購入による支出」のほか、借入金の返済などがあります。
キャッシュフローとは、「現金での収支=現金での収入-現金での支出」で表されます。
■ キャッシュフローを把握するメリット
キャッシュフローを把握する主なメリットは、財務の安定化、信用力の向上、そして会社の成長につながることです。
- 会社の財務状況が安定:問題点を把握し、財務の改善策を立てやすくなります。
- 金融機関からの信頼:資金管理の意識が高い会社として、金融機関から信用が高まります。
- 会社の成長:借入金を減らす、手元資金で迅速に投資するなどより自由となります。
■ キャッシュフロー計算書とは?
【財務三表それぞれの違い】
<貸借対照表>
決算の締め日(一時点)における資産・負債・資本などの残高で、財政状態を表す書類
<キャッシュフロー計算書>
経営で最も重要な資金繰りを振り返ることで問題点を把握し、財務の改善策を立てやすくなる書類
<損益計算書>
会計年度の間(一期間)に、いくらの売上や支払があり、いくらの儲けがあったのかを表す書類
このように、貸借対照表や損益計算書では表示されない、お金の流れを表示するのがキャッシュフロー計算書です。
■ キャッシュフロー計算書作成と使い方
- キャッシュフロー計算書を作成して、お金の流れを把握する
- キャッシュフロー計算書を分析して、問題の原因と対策を考える
- 資金繰り表を作成して、将来の資金の流れや余裕度合いなどを予測する
- お金の流れを改善する対策を資金繰りに反映させる
■ キャッシュフローを見るポイント
赤字の項目がある場合は、以下を確認します。
- 投資金額を回収できる見込みはどうか
- 本業のお金が不足した理由は何か
- 本業での儲けをどのように確保するか
■ 次のような経営者にキャッシュフロー経営がおすすめ!
- スタートアップやアーリーステージなどの若い経営者
- 資金繰りが忙しい経営者
- 成長意欲が高い経営者
- お金の流れが見えにくいと悩んでいる経営者
■ さいごに
キャッシュフローがうまく管理できていないと、資金繰りが急に悪化してしまうことがあります。そうならないために、現状の把握から改善までの“伴走型のサポート”を提供しています。お気軽にご相談ください!
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以下の動画で分かりやすく説明しておりますので、ご確認ください!